【子狸登場!!】

	  




「ほぉ」

 わたしは子狸、もとい福沢祐巳を見た。

 居心地が悪そうにキョロキョロとしている福沢祐巳。

「ああ、気にしなくて良いよ。わたしのことは、空気とでも思って」

 これが生百面相か。

「で・・・・・」

 わたしは佐藤聖の隣に座っている藤堂志摩子を見た。

 こちらも気まずそうな表情をしている。

「・・・・・・・とりあえず、体調は平気?」

「は、はい」

 というか、昨日の今日かよ。

 藤堂志摩子も、また随分と意気込んだみたいだね。

 一歩じゃなかったね、進んだの。

 一気に100歩くらい進んだよね?

 まあ、でも頑張ったんだしと言うことで、わたしは藤堂志摩子の頭を軽く叩いた。

「巳星ちゃん、あなた彼女と知り合いなの?」

「まあ。この学校に入って、お姫様抱っこ2号」

 水野蓉子の問いに、わたしは藤堂志摩子を見ながら答える。

 藤堂志摩子はどこか恥ずかしそうにしている。

「・・・・・ねえ、志摩子。巳星ちゃん、保健室のドアを叩く時、頭で叩いた?」

「早速それを聞きやがりますか」

 楽しそうな表情をさせて問う鳥居江利子に、似非笑顔で言ってやる。

 もちろん、効きはしないだろうけれど。

 というか、絶対に効かないだろうけど。

「あら、ここは聞くべきところでしょう?それで、どうなの?」

「あ、はい。頭で叩いてました」

「なんで素直に答えるかな〜?」

 いや、まあ。

 藤堂志摩子はそういう性格だって知ってたけどさ。

「ご、ごめんなさいっ」

「・・・・仕方ないよ。相手がつるりんじゃ」

 自分を納得させる。

「つ、つるりん?」

 福沢祐巳がわたしを凝視している。

「何か?」

 なに?

 福沢祐巳は『凸』の方が好きだった?

「つ、つるりんって・・・・」

「ああ。これ」

 わたしはあえて、鳥居江利子のデコを指さす。

「額を指ささないで」

 手を叩かれた。

「大丈夫ですよ。それ以上、あなたのデコは後退しませんから」

「・・・・・今日はやけに突っ込んでくるわね」

 低く呟く鳥居江利子。

 怯える福沢祐巳と支倉令。

「日頃のお返しです。これくらいなんて、まだお釣りが来ますよ」

 ニッコリ似非笑顔で対応だ。

「巳星ちゃん、祐巳が怯えているわ」

「うわ〜。お姉さまらしいですね」

 小笠原祥子にそう返すと、福沢祐巳は顔を赤くして下を向いてしまった。

 反対に、小笠原祥子は困ったような表情をしている。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐藤聖は?」

 ふと気づき、わたしは辺りを見渡す。

「聖なら、そこにいてあなたに抱きついてるじゃない」

「なんだって!?」

 見てみると、確かに佐藤聖がわたしに抱きついていた。

「・・・・・巳星ちゃん、気がついてなかったの?」

 可笑しそうに鳥居江利子がいう。

 それに対しては悔しいが、正論だ。

「・・・・・慣れてて気づかなかった」

「悔しそうね」

「ええ、とてつもなく」

 マジ悔しいんですけど。

「巳星ちゃんらしいね〜」

「っていうか、佐藤聖はいつから人に抱きついてたのさ?」

「巳星ちゃんが志摩子に近づいていった時」

「そんなに前!?」

 驚いて、わたしは佐藤聖を見た。

 佐藤聖は笑顔で笑っている。

 その笑顔が、無性にむかつく!

「この〜!」

 わたしは佐藤聖の頬を引っ張った。

「ひゃひひゅんひょ〜?」

 なにすんのっていってるの?
 
 あはは、わかんないよ。佐藤聖。

「・・・・そこ、じゃれてないで仕事のお手伝いして頂戴」

 ?

「なに不機嫌そうな顔をしてるの?つるりん」

「べ、別に不機嫌になんてなってないわよ」

「??そう?」

 本人がそういうならそうなのかもしれないけど。

「・・・・・トップも不機嫌そう」

 水野蓉子を見れば、同じように不機嫌そう。

「・・・・・・・どこが?」

「眉間」

 簡潔に答えると、水野蓉子は慌てたように眉間に手をあてた。

「・・・・よしのんも藤堂志摩子も、一体どうしたの?」

 こっちも不機嫌そうだよ。

 一体、どうしたのさ?

「・・・・・随分と不機嫌満載だね」

 小笠原祥子と福沢祐巳以外、みんな不機嫌じゃん。

「今日は不機嫌曜日?」

 とりあえず、普通の人に聞いてみよう。

 ってわけで、小笠原祥子に聞いてみる。

 が、

「そうではないと思うわ」

 祥子は違うと否定。

「じゃあ・・・・?」

「あ、あの、そろそろ手を放してあげた方が」

 福沢祐巳に言われ、わたしはいまだ佐藤聖の頬をつねっているのに気づいた。

「あ、ごめん。痛い?」

 慌てて手を放し、わたしは佐藤聖の頬をさする。

「だ、大丈夫」

 頬だけではなく、顔も赤い佐藤聖。

「大丈夫?赤くなってるね」

 ヤバイね。

 ちょっと、本当に赤いよ。

「・・・・いつまで、仲良くしてるの?」

 低い鳥居江利子の声。

「そうね。いい加減、聖から放れなさい。巳星ちゃん」

 わたしですか!?

 驚いて水野蓉子を見ると、眉を寄せている。

 うわ〜。

 不機嫌そうだね。

「なんか、よくわかんないけど、放れろっていわれたから放れるわ」

 佐藤聖から放れ、わたしは唯一あいている藤堂志摩子の席に座った。

「失礼するね」

「は、はい」

 恥ずかしそうに頷く藤堂志摩子。

 まだ風邪ひいてる?

「藤堂志摩子、顔が赤い。熱がぶり返したんじゃない?」

「ち、違います」

 顔を赤くして下を向く。

 ・・・・・・本人がそういっているのなら、別に構わないが。

「「「巳星ちゃん!」」」

「巳星さん!」

「こ、今度はなにさ?」

 鳥居江利子、水野蓉子、支倉令、島津由乃に名を呼ばれ、ちょっと驚いた。

 が、問いかければ、帰ってくるのは無言。

「・・・・・・・なんなのさ!!」

 マジで!

「・・・仕事、やりましょう」

 人の名前を叫んでおいて、いうことはそれだけですか?




「あ、あの。巳星さん」

「何か?」

 福沢祐巳に声を掛けられ、わたしはそちらへと目を向ける。

 今のみんなは普通に戻っている。

 ちょっと安心したのは秘密だ。

「ずっと、聞きたかったんだけど・・・・・・・。『トップ』と『よしのん』って誰?」

「ああ」

 本当にずっと聞きたかったんだろうな。

「『トップ』は水野蓉子、『よしのん』又は『よっすぃ』、基本的にこっちだね。は、島津由乃のことだよ」

「ええ!!?」

 そんなに驚くこと!?

 思わず、つられて驚いちゃったよ!

「紅薔薇さまを『トップ』!!」

「うん。だって、唯我独尊トリオのトップだから」

「ゆ、唯我独尊トリオ・・・・・?」

 まあ、普通の子狸がそれで通じるわけないよね。

 島津由乃達にはきっと伝わるけど。

「唯我独尊トリオのメンバーは『つるりん』に佐藤聖、『トップ』の3人で構成されてるんだ」

「あなたが考えただけでしょうが」

 水野蓉子がいうが、わたしは肩をすくめる。

「よしのん達には伝わるから」

「っていうか、わたしだけあだ名無し?」

 言われて気づく。

「確かに、佐藤聖のあだ名は考えてない、というよりも浮かんでこないな〜」

「それって酷い・・・・」

 肩を落とす佐藤聖。

「まあ、気にすんな。細かいこと気にしてたら、禿げるよ」

 似非笑顔全開でお送りしております。

 暗い影を背負う佐藤聖は放っておいて、わたしは目を見開いてわたしを見ている福沢祐巳へと目を向けた。

「トップはそのまま。唯我独尊メンバーのトップだから。まあ、別につるりんでもよかったんだけどね。
 一番濃ゆいから」

「・・・・濃いかしら?」

「濃いね。断言できる」

 鳥居江利子の呟きに、わたしはうんうんと頷いた。

「で、まだ聞きたそうだね」

「え、えっと。上級生に敬語を使わないのはなんで?」

「もっともな質問だ。それは、トップが使わなくても良いって言ったから」

 簡潔でしょ?

「ただ、小笠原祥子に関しては、いまだ敬語。恐いから」

「なっ!私のどこが恐いとおっしゃるの!?」

「う〜ん。眉?」

「「「「「「「「眉?」」」」」」」」

「うん。ことあるごとにピクピク動く眉が、ちょっとね」

 あれは恐い。

 なんだか、単独で生きてるみたいで。

「・・・・・・・巳星ちゃんの見る所って、やっぱり変わってる」

「ついでに『面白い』かな?」

「あら、よくわかったわね」

 鮮やかな似非笑顔の鳥居江利子。

 わからいでか。

「ここまでいわれ続けたら、先が読めるよ」

 ちょっと遠い目。

「この学校に来てからの評価って、『面白い』しか言われたことないからね」

「あら、とうとう肯定したわね」

「・・・・・嬉しそうだね、トップ」

「ええ、とっても」

「嫌みですよ、第二弾」

 そういうとなぜか笑い出す山百合会メンバー。

 ただ、藤堂志摩子と福沢祐巳はどこか唖然としているけれど。

 そんな2人に、ちょっとした注意。

「良い?2人とも。ここの人達の笑いのツボは、ちょっとおかしい。というより、凄くおかしい。だから、
 笑われても自分がおかしいなんて思っちゃいけない。おかしいのはこの人達だから」

 断言できるよ、これは。

「あら、心外だわ」

「あなたが一番濃いんですって」

 クスリと微笑む鳥居江利子に言う。

 それを聞き、再び笑い出す鳥居江利子。

「ね?笑いのツボがわからないでしょ?」

 藤堂志摩子と福沢祐巳に振ると、2人はなんと言っていいのかわからない。といった表情。

 まあ、そのうち慣れるさ。

 気がつけば、鋭くつっこめるようになる。

 ・・・・・・・・ああ、この2人は無理かもしれないけど。

「でも、薔薇さま方と普通に話せるなんて凄いね」

 どこか自嘲したような表情で福沢祐巳は呟いた。

「は?」

「だって、わたしには薔薇さま方に普通になんて話せないもん」

 福沢祐巳の言葉に、少しの沈黙が訪れた。

 わたしはそんな彼女たちを無視して、福沢祐巳の頭にチョップした。

「だりゃ」

「イタッ!!」

 少し痛めにチョップしたため、福沢祐巳は涙目になりながらわたしを驚いたように見る。

「な、何するのっ?巳星さん!」

「福沢祐巳って、もしかして頭弱い?」

 呆れた顔でわたしは福沢祐巳を見た。

「み、巳星ちゃん?」

 戸惑ったようにわたしの名を呼ぶ水野蓉子。

 悪いが、この際無視させてもらう。

「よ、弱いって・・・・」

「巳星ちゃん」

 泣きそうな表情をしている福沢祐巳をみてか、わたしを咎めるように呼ぶ小笠原祥子。

 そんな彼女も、この際無視。

「弱いでしょうが。良いかい、福沢祐巳。ここにいる人達は、確かに紅薔薇、黄薔薇、白薔薇とか大層な名
 で呼ばれてる」

 微妙な表情をしているメンバーが、視界の端に見えるがまたまた無視。

「でも、君と同じなんだよ、福沢祐巳」

「え・・・?」

 驚いたようにわたしを見る福沢祐巳を、わたしは言い聞かせるように続けた。

「普通なんだ。彼女たちだって、悲しければ泣くし、大したことじゃなくとも楽しければ笑う。理にかなわ
 なければ怒るし、些細なことでも喜ぶ。そんな彼女たちを、周りは尊敬しているのか敬称で呼ぶ」

 でも、

「でも、普通なんだ。彼女たちは。普通に生活をしていた君と、彼女たちは何ら変わらないんだよ」

 驚きの表情でわたしを見る水野蓉子らが見える。

「水野蓉子は、優等生っぽく見えるけど、実は好奇心が旺盛だし、鳥居江利子は何でもできるけど、できる
 からこそ常に面白いことを求めて彷徨ってるし、佐藤聖は愛想が良いけど、実は寂しがりやだし。
 ・・・・・そんな彼女たちは、君とどう違う?」

 福沢祐巳が周りをみ、そしてわたしを見た。 

 っていうか、驚いた顔でこっちを見すぎだよ、君ら。

「支倉令は、確かに背も高くてどちらかといえば男前だけど、心はそこいらにいる女の子よりも女の子だ。
 小笠原祥子はどちらかといえば『静』の外見を持っているけど、ヒステリー持ちで我が儘なお嬢様という
 一面もある。でも、君だって怒る時があるだろう。・・・・・彼女たちと君は、どこが違う?」

 ちょっとムッとしている表情の小笠原祥子をみて、わたしは微笑み言った。

「島津由乃は、心臓病という重い病気と闘う強い少女だけど、内弁慶でもある。藤堂志摩子は『穏』の外見
 を持っているけど、好きな物は和風だ。・・・・で、君は彼女たちとどこか違うか?」

「・・・・・違わない」

「だろう。違わないんだ。君と彼女たちは、同じ感情を持った人間なんだよ。君達はそれに気づかずに、
 彼女たちを特別視しすぎなんだ」

 俯いた福沢祐巳の髪を撫でて、落ち着けてやる。

「君は、この薔薇の館で彼女たちを見ることができる。だから、君は彼女たちを色眼鏡無しで見てみてよ」

 ここにいる、彼女たちが本当なんだからさ。

「うん!」

 笑顔で頷いた彼女に、わたしは笑みを深めた。

「よし」



「巳星さんって、変わってる」

「そんなことを言うのは、その口かね?福沢祐巳」

 ニッコリ微笑む。

 福沢祐巳はわたしの言葉に頬も死守した。

「それは同感ね」

「うん」

 島津由乃に続いて支倉令も頷いている。

 他のみんなも頷いてやがる。

「どこが?」

「そうね。まず、薔薇さま方に対して、普通に対応してること。それと、自分は一般生徒だって思ってる
 こと。後は、人をフルネームで呼ぶところ」

「おかしいか?」

「もう一つ」

「まだあるの!?」

 続く言葉に驚いて島津由乃を見ると、島津由乃は嬉しそうに笑っていた。

「その人自身を、見れるところ」

「・・・・・・・・それって、変?」

 わたしは隣にいた佐藤聖に問う。

 なぜか、その反対側には鳥居江利子と水野蓉子。

「変って言うか、良いところではあるよね。でも、それが出来る人は本当に一握りだけど」

 嬉しそうに笑う佐藤聖。

 佐藤聖の隣には、まあ、いてもおかしくはない藤堂志摩子。

「そうね。それは言えるわ」

 何を思い出しているのか、クスクスと笑いだす鳥居江利子。

「ええ。わたし、あなたが初めてよ。山百合会の薔薇さまを、唯我独尊トリオって言ったの」

「・・・でしょうね」

 でも、この人達って本当に唯我独尊を地でいく人達なんだもん。

「わたし、一発で心は乙女って言われたの、初めて」

「わたしもそうね」

「うん。わたしも・・・・・」

 支倉令、島津由乃、佐藤聖が言った。

 まあ、小説読んでたから予備知識はあったしね。

「・・・・・それが、わたしが変だというのとどお繋がるんですかね?」

 ちょっと、そこんとこ詳しく聞きたいな、わたしは。

 とりあえず、藤堂志摩子を見てみた。

「わ、私ですかっ?」

「うん。わたしって、変?」

「・・・・少し」

 ・・・・・いま、気を抜いたら絶対床に両手つけて『落胆の図』ができる。

「で、ですが、変というよりは凄い人なんです」

 凄い人って・・・・。

 にしても、変な人から随分昇格したね〜。

「巳星さんは、なぜか欲しい言葉をくれるんです。・・・・・私の場合は、そうでした」

「うん。それは同感」

 強く頷くのは佐藤聖。

「そうかな?」

 欲しい言葉なんて、わかんないよ?

 いくら本を読んでたからって、細かい内情までわたしは知らないもん。

 だから、とりあえずあれは本心をぶつけただけ。

「はい。何故ですか?」

「何故ですかとかいわれても。・・・・・・あれ、ただ本心を言っただけだし」

 きっとこう思ってる。とかなんて知らないよ?

「わたしは、人の心が読める聖人君子じゃない。でもさ、言葉って大切なこと知ってるから」

 わたしは全員を見渡し、微笑んだ。。

「心の底から思ったことを声にして伝えれば伝わることを、わたしは知ってるから。だから、わたしは言う
 んだよ。それが、君達の欲しい言葉かなんて、わたしは知らない」

 だって、知りようがないでしょ?

 そういうと、みんなは顔を見合わせる。

「もしわたしの言った言葉が、君達にとって欲しい言葉なら、それは君達がわたしにぶつかってきてくれた
 から。だから、感じることが出来るようになる。ぶつかってきてもらえなかったら、何を思っているのか、
 何がしたいのか、そんなのわからないもん」

 だからね?

「だから、それはわたしが凄いんじゃない。君達が、わたしにぶつかってきてくれるから。ぶつかる勇気
 を、君達が持ってるから。その勇気を持っている君達こそ、凄いんだよ?」

 そういって微笑むと、またしても全員が固まった。

「また?」

 もしかして、わたしの笑顔?

 わたしの笑顔は、固まるほど害がありますかね?
 
 醜いっすか?

「・・・・・・巳星ちゃん、あなたってやっぱり綺麗だわ」

「・・・・・・・・・・・」

 わたしは思わず佐藤聖を見た。

 だって、似たような言葉を佐藤聖にも言われたから。

「ね?言ったでしょ?」

「・・・・いえ、納得できません!」

「どうしたの?」

 水野蓉子の問いかけに、佐藤聖は笑いながらいった。

「いま、江利子が言ったでしょ?巳星ちゃんは綺麗だって。それ、休み時間にわたしも言ったんだ、
 巳星ちゃんに。でも、巳星ちゃん、自分が綺麗な部類にはいるなら、世界中の人が綺麗だって」

 佐藤聖の言葉に、何故か全員に驚いた表情で見られた。

「何か?」

 ちょっと一歩後退。

「・・・・・巳星さんって、やっぱり変!」

「結局そこかい!」

 楽しそうに笑う島津由乃。

 他のみんなも楽しそうに笑ってるし。

「ったく、どこがさ?」

 変って言われたり、凄い人って言われたり。

 ホント、何なのさ。

「まあ、とりあえず全て」

 ・・・・・・似非笑顔で、島津由乃は笑った。     




     

 

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