【吸血鬼】































「3年A組 ネギ先生ーーーっ!」


 初っ端から元気満点な彼女達に、千雨や夕映も呆れ顔。


「えと・・・改めまして、3年A組になりましたネギ・スプリングフィールドです。これから、来年の3月までの1年間、よろしくお願いします」

「はーい!」

「よろしくー!」


 ハートを撒き散らすあやか。

 双子や桜子なども笑顔で返事を返している。


 と、ネギが何かに反応し、視線を向けた。

 それは千雨の方向で、けれど千雨ではない。

 千雨がその視線をたどって横目で見れば、エヴァがネギをジッと見つめていた。


「(・・・そういうことか)」


 エヴァが何か行動を起こすつもりだとわかり、千雨は視線を戻す。

 教卓には、焦ったように名簿を見ているネギがいる。


「ま、どうでもいいか」


 千雨はそう結論付ける。


 千雨としては、ネギは気に入らない存在だ。

 まず一つ、大前提として千雨は子供が大嫌いだ。

 二つ目、秘匿意識が極端に低いところが気に入らない。

 三つ目、秘匿の規則に反しても罰則を受けていないことも気に入らない。

 四つ目、上記のことに関して疑問にも何も感じていないどころか、自身が秘匿していないと気づいていないところも気に入らない。


 それらが、今まで何度か近右衛門にネギのフォローを依頼されても受けない理由だ。

 オコジョになったとしても死んだとしても、千雨には何のデメリットもなく。

 むしろ、このまま好き勝手にされる方がデメリットが生じる。


 千雨には、子供嫌い云々をぬかしても、子供だから優しく、なんて心は存在しない、とはいわないまでも、薄い。

 何故なら、千雨自身が子供だからという理由で甘い対応をされた記憶がないから。

 なにより、ネギは普通の子供ではないのだ。

 自分と同じ、人を殺せる技術を持った存在である。

 それだけで十分、千雨が甘さをもって接する理由など皆無だ。

 これで何の力もないただの子供であれば、千雨の意識も少しは違っただろうけれど。


「ネギ先生、今日は身体測定ですよ。3−Aもすぐ準備してくださいね」

「あ、そうでした!ここでですか?わかりましたしずな先生」


 ドアをノックして入ってきた源しずなに、ネギは慌てて名簿を閉じ。


「で、では皆さん、身体測定ですので、えとっあのっ、今すぐ脱いで準備してください!」


 その言葉に顔をうっすらと赤くした面々に気づき、ネギは自分の発言の危うさに気づく。

 さらに慌て、顔を真っ赤にしながら。


「ネギ先生のエッチ〜〜〜!」

「うわ〜〜〜ん!」


 逃げるように教室を出て行った。


 千雨はそれを冷めた目で見ながらポツリ。


「なんだよ、あのガキ自分の幼さを利用してセクハラかよ」

「・・・千雨さん、子供なのですから間違えることもあるのでは」


 隣で聞いていた夕映が突っ込みをいれ。

 けれど、千雨は意に返さない。


「どう間違えたら今すぐ服を脱げ、になるんだよ。咄嗟であんな言葉がでるってことは、アレが本性なんだろ」


 その言葉に、夕映も言葉に詰まる。

 本性云々はともかく、いくら慌てていてもさすがに「今すぐ脱げ」というのは、普通ありえないと思うから。

 いくら慌てていたからといっても、「すぐに準備してください」と言うのが普通だ。

 それに”脱いで”という単語がつくのは確かに・・・。


 なんて夕映が思っているのにも気づかず、千雨はエヴァや茶々丸、真名とグループを作り服を脱いでいく。


「ん?千雨、この赤い斑点はどうした。病気か?」


 エヴァがおへそ上の鬱血痕に気づき、眉を寄せて問いかけてきた。

 千雨はそれに肩をすくめ、隣でニヤリと笑っている相棒を親指で示す。


「こいつだ」

「・・・・・・・オモチャにでも撃たれたか?」


 真名がBB弾やゴム弾仕様の銃を常備していることを知っているエヴァとしては、当たり前な問いかけだ。

 だが、その痕はそんなものではなく。

 千雨が面倒くさそうに答えようとしたところで、笑っている真名が先に告げた。


「いや、少しいつもより強めに吸い付いてしまってね」


 ここまで言われて気づかないエヴァではない。

 このメンバーの中では一番幼い外見をしているし、そういう経験もないが、知識はあるのだ。

 600年も生きているのだから、当然だけれど。


「もしや、貴様・・・!」

「ふふ」


 真名を睨むエヴァ。

 楽しそうに笑う真名。


 エヴァは悟る。

 真名が、わざと自分の見やすい位置にコレをつけたのだと。

 自分を、挑発するために。

 そして何より、牽制するために。


「っ千雨!」

「どうした?」

「お、お前、龍宮真名とそういう関係だったのか!!」

「ん?・・・あー、あれだ。前、酒飲んでヤったらしくて、それ以来な。まあ、こいつも欲求不満らしいし、別に良いかと思ってよ」

「千雨、欲求不満は酷くないかな?」

「事実だろ」

「・・・まあ、事実といえば事実だけどね」


 欲求を解消するのに適当な相手か、本命か、の違いなので正解とも不正解とも言えない、気もしなくもない。

 真名はあえて明言はせず、曖昧に返答をする。


 エヴァはそんな2人の会話に、身体をプルプルと震わせ。

 千雨がそれに気づき、顔を覗き込む。


「おい、顔が真っ赤だぞ?」

「っお前のせいだろうが!!」


 別に、エヴァはその内容が恥ずかしかったわけではない。

 顔が赤くなったのは怒りでだ。

 それでも爆発しないのは、真名の想いを千雨が気づいていないから。

 だからといって、真名に先に手を出されたのは気に入らない。

 もちろん、自分よりも真名の方が千雨と一緒にいた期間が長いことは理解しているし、自分が想うよりも前から千雨を好きだっただろうことも理解している。


「っ千雨!来い!」


 結局、真名と離す意味で千雨の手を引いて歩き出し。

 茶々丸は何故か一瞬の空白を空け、その後を追いかける。

 それを、真名がクスクス笑いながら見ていて。


 そんな真名に気づき、近づくのは楓。


「なにやら楽しそうでござるな、真名」

「ああ、楓か。そうだね、楽しいよ」

「理由を聞いても?」

「ふむ・・・・・・目下一番のライバルが、私に対して嫉妬したことが、かな」

「・・・真名、好きな人がいたでござるか?」


 楓はそれ以前の内容に驚いて、糸目を少しばかり見張っている。

 真名の性格を知っているだけに、そんな甘ったるい感情を真名が抱く相手がいることに驚いて。


 真名はそれに片目を閉じて、ニヤリと笑い。


「ああ、とても強くて不器用で、信頼できる可愛い人に、ね」

「ほおほお。拙者も知っている御仁でござるか?」

「知っているといえば知っているね。仲が良いかは知らないが」

「なるほどなるほど。・・・千雨殿、でござるかな?」


 以前のドッヂボールのことを思い返し、楓は笑う。

 それに返ってきたのは、同じような笑み。

 それが肯定だとわかり、楓は糸目のまま千雨の方へと目を向けた。


「マクダウェル殿に意地悪でもしたでござるか?」

「意地悪なんてしてないさ。ただの牽制であり報告だよ。・・・私は、一歩リードしたよ、というね」

「ふむふむ」


 エヴァに手を握られ、なにやら怒られているらしい千雨を見つめる。

 といっても、千雨は何を怒られているのかわからないらしく、どこか不思議そうにエヴァを無言で見下ろしており。

 その隣の茶々丸も、どことなく咎めるように千雨を見ていたりする。


 楓はいつかの図書館島でのことを思い出し、ふわりと笑う。


 あの時、楓は千雨への認識を変えたのだ。

 千雨の動きもそうだけれど。

 それ以上に、千雨の性格を正しく知った日。


「ふむ、確かに千雨殿は魅力的でござるな」

「楓もライバルかな?」

「ノーコメント、でござるかな」


 真名も、それが冗談か本気かはわからない。

 いや、どちらといえば冗談だととれる表情ではある。

 しかし、微妙だと、楓が理解しているかどうかはわからないが、悟り。

 その瞳が、煌いた。


「ふふっ、まあ私のいる土俵に上がるつもりなら、覚悟するんだね」

「ニンニン♪」


 真名が魔眼を発動し、楓が肯定とも否定とも、誤魔化しともとれる返事をしている頃、千雨はようやくエヴァの怒りから解放された。


「なんなんだよ、一体」

「うるさい!お前が無防備すぎるんだ!」

「無防備っていわれてもな・・・」


 そんなことを言われたことなどない千雨は、その言葉に困った顔。

 エヴァが自分を”裏”だと知らないからか?なんて見当違いなことを思う。


 そんな千雨達の耳に聞こえてきた、柿崎美砂の話す噂話。

 桜通りには吸血鬼が出るのだとか。

 といっても、千雨は麻帆良に来る前からエヴァが真祖で、この地に封印されていることは調べて知っていたし。

 エヴァはその噂の大元だ、その話しを聞いて驚くことはない。


 それでも、エヴァが視線を美砂に向けたことで、千雨もつられて彼女へと視線を向ける。

 それからエヴァは、なにやらハッとして考え込んでいる明日菜へと近づき。


「そのとおりだな、神楽坂明日菜」

「え?」

「噂の吸血鬼は、お前のような元気でイキのいい女が好きらしい。十分気をつけることだ・・・」

「え・・・!?あ・・・はあ」


 若干ポカンとしながら返事をする明日菜と、エヴァちゃんから私たちに話しかけるなんて珍しい、と驚いている桜子にエヴァは背を向け。

 木乃香が黒板に書いた吸血鬼(吸血生物?)の想像図”チュパカブラ”を、呆れ顔で見ている千雨のもとへと。


 ちなみにチュパカブラは、宇宙人のペットといわれている未確認生物である。


「千雨」

「あ?」

「・・・お前は、吸血鬼が本当にいたらどうする」


 黒板に書かれている未確認な生物を見ている千雨と同様に黒板へと目を向けているエヴァは、見ている先とは裏腹に真剣で。

 千雨はそんな彼女をちらりと見た後、黒板へと視線を戻す。


 その表情は、反射したメガネのせいで読みづらい。


「どうもしねーよ。別に―――」


「先生ーー大変やーー!まき絵がー!まき絵が・・・!!」

「なに!?」

「まき絵がどうしたの!?」


 廊下から響いた、亜子の切羽詰った声。

 それに反応して全員が大声で廊下に飛び出す。


 それらによって遮られた、千雨の言葉。

 エヴァはとても重要なことを聞き逃してしまった気がして、彼女達の背中を睨みつけた。
































 昨晩魔力の衝突を感じたが、それが誰と誰のものであるかわかっている千雨は気にすることなく。

 これから1年間お世話になる、新しい教室へとやってきた。


 席に座り。

 そんな千雨に近づいてきたのは、昨日倒れたまき絵だ。


「千雨ちゃーん、おはよー」

「ああ。・・・平気なのか?」

「うん!」


 にっこり笑顔のまき絵に、口元に小さな微笑を浮かべる千雨。

 そのやり取りに。

 いや、千雨が笑う、という仕草をしたことに驚くアキラたち。


「けど、昨日のこと全然思い出せないんだよねー」

「別にかまわねーだろ。昨日発見された佐々木の目元は赤くなってた。泣いてたってことは、怖かったってことだ。怖いことなら、忘れたままの方がいい」

「・・・えへへ、そうだね♪」


 自分でも気づかなかった部分。

 そんなところを千雨が見て、気づいて、気遣ってくれた。

 まき絵は千雨の優しさに触れて、満面の笑みを浮かべ。

 アキラたちはアキラたちで、千雨がそんな発言をするなんて夢にも思っておらず、目をめいっぱい見開いて凝視。


 そこに明日菜に手を引かれたネギが登場。

 明日菜もまき絵に声をかけ。

 ネギの方は、茶々丸から声をかけられ、テンパっている。


「・・・朝からテンションたけーんだよ」


 千雨はそれにいつもの呟きをもらしながらため息。

 それが聞こえたアキラは千雨を見て、思いだす。

 以前、まき絵から聞いた出来事を。


「・・・長谷川、ありがとう」

「は?」

「まき絵から聞いた、行方不明、というか図書館島にいた時のこと」

「ああ、あれか。・・・で、なんで礼を言われなきゃなんねーんだ?」


 心底わからない、というように眉を寄せて見上げてくる千雨に、アキラは小さな笑みを。


「わざわざ、探しに行ってくれたみたいだから。それに、まき絵に怒ったって」

「・・・ふん。あんたらがウザかっただけだ」


 だからといって、普通はわざわざ図書館島に探しに行きはしないだろう。

 自分たちがまき絵達の行き先を知らなかったからといっても。

 不安にかられていた自分達のために行動してくれたことが、アキラは嬉しかったから。

 たとえ千雨がそれを否定しても、感謝の気持ちがアキラから消えることはない。


「長谷川は、照れ屋なんだね」

「誰が照れ屋だ!」


 その返答がまさしく照れ屋の証拠だ、なんてアキラは思うも口には出さず。

 ただ、千雨に微笑み返した。


 そこに。


「千雨さん、大河内さん、おはようございます」

「おはよう、絡繰」

「はよ。ところで、マクダウェルはきてねーのか?」

「マスターはサボタージュです」

「サボタージュって、そんな堂々と・・・」


 若干呆れ交じりのアキラの呟きをさくっと無視して、千雨はメガネの奥から意地悪な視線を茶々丸へと。


「なら、マクダウェルに言っとけ。今日は、今までで一番自信作の新作を持ってきた。食べたきゃ、昼休みに取りに来いってな」

「・・・自信作・・・お伝えしておきます」


 茶々丸の目が光ったように見えたのは、アキラの目の錯覚か。

 頭を下げて自分の席に座る茶々丸を見ながら。


「長谷川、自信作って?」

「秘密だ」

「・・・知りたい」

「大したもんじゃねーよ」

「・・・・・・・」


 ジッと見つめてくるアキラの視線。

 千雨はそれに面倒くさそうに舌打ち。


「わかったよ。今度の休みに作ってやる。だから、とっとと席に戻れ」

「絶対だ」

「はいはい」


 追い払うように手を動かす千雨に、アキラは若干嬉しそうにしながら席へ。

 邪険に扱われたにもかかわらず、不満に思わないのは千雨が優しいことを知ったからか。

 それとも、体現するほど千雨がアキラを煩わしく思っていないと、何となく気がついたからか。


 それからほどなくして開始された授業。

 だが、いつにもまして授業にならない。

 最近は喧嘩なども起こらず、授業らしくなってきたというのに。


 ポーっと、読んでいる亜子を見つめて、ため息。

 ネギのその様子に騒ぎ出す者たちも現れ、千雨はさっさと教科書を閉じてしまう。


「千雨さん?」

「もう授業にならねーだろ。・・・ウザってー」

「目が危険ですよ?」


 かなり本気な呟きと瞳に、思わず夕映がツッコミ。


 そんな会話をしている間に、ネギがあきらかに授業とは関係ないことを聞き始めた。


「えーっと・・・あの、つかぬことをお伺いしますが・・・。和泉さんは、パートナーを選ぶとして、10歳の年下の男の子って嫌ですよね・・・?」

「な!?」

「えええっ」

「そっ、そんなセンセ、ややわ急に・・・!ウ、ウチ困ります!まだ中3になったばっかやし!で、でもあのそのっ今は特にその・・・そういう特定の男子はいないっていうかっ」

「はあ・・・」


 さり気なく、フラれました!と告げている亜子は、かなりパニックになっているのだろう。

 にもかかわらず、ネギは気のない返事。

 あまつさえ。


「―――宮崎さんはどうですか?」


 他の人にも聞き始める。

 確実に、残りの時間を授業にあてる気がないのだろう。


「へっ・・・あああのっ、わたっ私は人それぞれだとっ!」

「?」


 指定されたのどかは、何故か。

 何故か、千雨をちらりと見て答え。

 千雨がそれに気づいてのどかを見れば、顔を真っ赤にして言葉に出来ずに、なにやらふにゃふにゃ言っている。


「・・・もしかして、のどか・・・」

「そ、それは気づかなかったわぁ・・・」


 そんなのどかに気がついたのは千雨だけではなく、のどかの親友である夕映やハルナも同じであったようだ。

 そして、真名や刹那も気づき。

 双方から、剣呑な視線が。

 幸い、テンパっているのどかは気づかなかったが。


「あ、あの、長谷川さんは―――」

「あ?」


 今度は、千雨にまで聞いてきた。

 今までの問いかけにイラッとしていた千雨はギロッとネギを睨み。

 同じく幸い、メガネの反射でネギがそれに気づくことはなく。


「えっと、10歳の男の子はパートナーの選択肢に入りますか?」


 改めて、質問をしてきた。

 千雨はそれにネギには聞こえないくらいの、けれど両隣にいる夕映と裕奈には聞こえるくらいの小さな舌打ちをして。


「その質問は、授業に関係あんのか?」

「え・・・?」

「授業に関係あんのかって聞いてんだよ。じゃなかったら、そんなくだらねー質問してくんな」


 それは正論ともいえる。

 もっとも、もっと言い方を気にすべきではあるかもしれないが。


「ちょっと長谷川さん!言い過ぎですわよ!ネギ先生の、将来を決める大切なパートナーのお話し、もっと真剣に答えてくださいませ!ちなみに私は超OKですわ!!」


 それを咎めたのはあやか。

 だが、言うほど千雨を非難しているわけではなく。

 ただ、もっと真剣に答えてやれ、と。

 最後に本音をポロリと漏らしたが。


 千雨はそれにもう一度舌打ち。

 今度は、ネギにも聞こえるような音量で。


「宮崎が言ったように、そんなの人それぞれだろーが。私みたいにガキが嫌いな奴もいれば、雪広みたいにガキを護りたいって思う奴もいる」

「ま、うちのクラスには千雨ちゃんみたいな子は稀だし、大体4/5くらいは彼氏いないと思うよ。恋人がほしいなら、20人以上からよりどりみどりだねv」

「えう!?い、いえ、別に僕そういうつもりでは・・・・!」


 朝倉和美が千雨に続けていえば、ネギが慌てて否定。

 同時にチャイムが鳴り、授業終了。


「ハハハ、すいません、授業と関係ない質問しちゃって。忘れてください、なんでもないので。では、今日はこの辺で」


 なんて言いつつドアに頭をぶつけている辺り、説得力はない。

 それを心配するほとんどと、興味なく次の授業の準備をはじめる者達にわかれた。

 当然、千雨は興味のない方である。


「アスナさん、何かご存知じゃなくて?」

「いや、えーっと、あの・・・何か、パートナーを見つけられなくて困ってるみたいよ。見つけられないと、なんかやばいことになるみたいで」


 あやかの質問に、明日菜が去り際に彼女達の疑問を呼び起こす返答をして。

 再び持ち上がる、ネギ王子様説。


「・・・くだらねー」


 子供嫌いの千雨には到底理解のできないやり取りを交わしているクラスメイトを見て、千雨はお決まりの言葉を呟いていた。





















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