「・・・・・・・・」
のそりと体を起こす。
なんだか、体の節々が痛いです。
風邪ひいたかな?
眼鏡を置いておいたサイドテーブルに手を伸ばして・・・。
「?ない?」
あるはずの眼鏡がない。
探してみたけど、どこにも見当たらない。
その時、あることに気がついた。
「・・・・・・・・・・・・・・・?」
・・・なんだか、妙に視線が低い位置にあるような・・・。
『ミホシ、そろそろ起きないと』
『あ、母さ・・・・』
入ってきた母親に、わたしは固まってしまった。
いや、うん、だってね?
な、なんだか・・・。
『・・・母さん、若くなった・・・?』
『なに言ってるの?』
きょとん、と首を傾げる母親。
いや、だってさ、今の母さんはどう見ても20代前半。
けど、わたしが記憶してる限り、30歳一歩手前だったはず。
そりゃあね?容姿的には若かったけどさ、それでも30歳前の大人っぽさがあったわけで。
『なにやってるんだい?』
『あ、あなた』
『あ、父さん。おはよう』
『おはよう、ミホシ。それより、そろそろ起きないと転入初日から遅刻してしまうよ?』
・・・・・・・・・。
『転入初日?』
はい?
わたし確か、個性的なあの学園を卒業した・・・よね?
まさか今まで全部夢?
けど、夢って確か願望が現れるって・・・。
・・・・・・あんな濃い、ましてや小説のキャラが出てくるって何願望!!?
『だから、早く着替えて降りてくるんだよ』
父はそういって、母と手をつなぎながら部屋を出て行った。
今さらだけど、父もずいぶんと若くなってた、よね?
What!?
何がどうなってるわけ!?
混乱しながらベッドを抜け出してみたら、あら不思議。
「視線、低っ!」
慌てて姿見を見れば・・・・。
「・・・・なにこれ!!?」
手を動かす。
鏡の中の人物も手を動かした。
今度は足を。
相手も、同じ行動。
まあ、そりゃそうだ。
だって、鏡だし。
「・・・・はぁぁ!!?」
ありえないことに。
鏡の中には、ちみっちゃいわたしがいました。
こっちが夢であるべきじゃない!?
【須加さん、トリプちゃいました】
あの後、なんやかんのありつつ制服に着替えました。
涙が出そうなことに、見覚えのある制服です。
須加さん、本気で泣きそうですっ(泣
っていうか、何で小学生なんだよ!?
マリみての制服もしょっぱかったけど、これも十分濃いよ!?
新手の嫌がらせ!?
誰から!?
混乱です☆(壊
『いってらっしゃい、ミホシ、ハニー』
『いってきまーす・・・』
『いってきます、あなた』
父に見送られ、わたしは母に連れられて、これからわたしが通うことになるらしい小学校へと。
もう一回小学校からやり直しかよ・・・!
高校卒業したのは何!?
お化けになりたい!
試験も何にもないから!!
見えてきた学校。
私立聖祥大附属小学校と校門に書かれてて。
やっぱり見覚えあるんですけど!この学校名!
そのあと、校長先生と担任らしい女性に挨拶をして、母は帰宅。
残ったわたし。
「激しく帰りたい・・・」
切実に。
もちろんそんな願いが叶えられるはずもなく、わたしは教師に案内されて教室に。
見渡せば、いるのは子供子供子供。
そりゃそうだけどぉ(泣
むしろ、小学校にいる生徒たちが大人のほうがビビるわ。
ははっ・・・。
遠い目しちゃうぞ☆
「須加巳星です。よろしくお願いします」
とりあえず教師に自己紹介を、といわれたので名乗って頭を下げる。
あはは〜、視線が痛〜い。
彼女に指定された席に座る。
・・・・あのね?
うん、なんとなくわかってた。
わかってたけどね?
それを突きつけられて、素直に受け入れられるかといわれれば別問題なわけで。
「なのは、高町なのはっていうの!これからよろしくなの、巳星ちゃん!」
マリみての次はリリカルかよ!!
っていうか、わざわざ年齢逆行するのは何で!?
やっぱり夢!!?
「・・・よろしく、なのは」
引きつってない!?
大丈夫!?
笑顔になってる!?
っていうか、マジ何でリリカル!?
リリカルマジカル!?
ざけんなボケ!
もろ、リアルタイムで見てたわ!
あ、自分から見てたわけじゃないよ?
テレビつけっぱなしにしてたら、深夜にやってたからそのまま流してただけで。
って、誰に言い訳してんだ、わたし!
(色々と)教えて!ドラ○もん!
ブラウザバックでお戻りください。
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